2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
2006-3-31 春宵感懐 EMOTION D'UN SOIR DE PRINTEMPS 2006-3-30 生い立ちの歌 2006-3-29 カネッティ三兄弟 LES TROIS FRERES CANETTI 2006-3-28 わがタイプライターの物語 L'HISTOIRE DE MA MACHINE A ECRIRE 2006-3-27 お堀のカフェでミカエル・フェリエ MI…
「春宵感懐」 雨が、あがつて、風が吹く。 雲が、流れる、月かくす。 みなさん、今夜は、春の宵。 なまあつたかい、風が吹く。 なんだか、深い、溜息が、 なんだかはるかな、幻想が、 湧くけど、それは、掴めない。 誰にも、それは、語れない。 誰にも、それ…
I 幼年時 私の上に降る雪は 真綿のようでありました 少年時 私の上に降る雪は 霙(みぞれ)のようでありました 十七 - 十九 私の上に降る雪は 霰(あられ)のように散りました 二十 - 二十二 私の上に降る雪は 雹(ひょう)であるかと思はれた 二十三 私の…
半年ほど前からP協会の広報のお手伝いをさせていただいている。フランスで行われた科学研究の成果を日本語で紹介するのがその役目である。今回はカネッティ三兄弟の名前を冠した賞 (結核研究に授与される) を受賞した研究の紹介であるが、その中にカネッ…
帰りに本屋に寄る。ポール・オースターの 「わがタイプライターの物語」 « The Story of My Typewriter » が目に入る。彼のタイプライターについての思いがサム・メッサーの絵とともに語られるコーヒータイムの本。バスの待ち時間に読みながら、わがタイプラ…
昨日、IFJへDALF-C1の合格証書をもらいに出かける。帰りに欧明社に寄り、本を眺める。中原中也の仏語訳、Nakahara Chûya « Poèmes » (Philippe Picquier, 2005) と Michaël Ferrier という人の « Tokyo: Petits portraits de l'aube » (Gallimard, 2004) に…
夜、行川さをりさんのボサノバ・サンバを聞く。パーカッション以外は前回と同じメンバー。 ヴォーカル:行川さをり ギター:小畑和彦 ピアノ:パウロ・ゴメス パーカッション:今福健司 彼女のよいところは、音楽に素直に真摯に楽しみながら向かっているのが…
"Lune de fiel" という小説をロマン・ポランスキーが映画化した "Bitter Moon" (邦題「赤い航路」) を見る。映画の原題はフランス語の直訳だが、日本のタイトルはどうみても理解に苦しむ。 長期航海に出た結婚7年目のイギリス人夫婦とアメリカ人の夫とフラ…
人の移(異)動の季節である。そこはかとない寂しさを秘めながら、新しい芽が息吹いていく、そんな喜びもない交ぜになった時間が流れる。今日は仕事場で送別会が開かれた。今回は以前にも増してこの季節の心を感じていた。 この寂しさを乗り越えながら前に進…
これまでの写真を撮っていたデジカメは10年以上前に仕入れたもので、その時の一つ前のモデルであった。普通のカメラと変わらない大きさで、後ろの画面もボタンを押さなければ見られない。普段はオフにしているので、写真を撮ってもらう時にはいつも、この…
今日もお決まりのコースになった。今日はジョルジュ・ド・ラ・トゥール (1593-1652) の「聖歌隊の少年」が表紙となっている長田弘 (1939-) の詩集 「死者の贈り物」。 夜カフェに入る。入るとモーリス・アンドレ Maurice André (1933-) のトランペットがバ…
昨日の余韻を残しながら。地元のT氏が松島、塩釜まで案内して下さるとのことで、朝10時から出かける。裏松島、大高森の山に登り、松島を一望する。登り急にして、風強し。それから五大堂(国重要文化財)、瑞巌寺(国宝)へ。お寺の参道に入った途端に高く…
本日は仙台。今回新しい研究室を立ち上げることになったW氏のお祝いのためである。W氏は同じ研究領域でこれからの活躍が期待される若手のホープ。奈良の大学で研究を発展させることになる。会の前に駅前のジュンク堂に向かう。本日も詩集コーナーであった。 …
外はひどい風。風に色が付いている。それでも敢えて外出。久しぶりにフランス語を話す。 昨日仕入れた飯島耕一氏の詩集 「アメリカ」 を読み終える。この方、1930年生まれというから74歳の時に発表された作品。エネルギーに溢れている。怒りも持ち合わせてい…
今朝、久しぶりにフランス語のクールへ。その後、飯田橋から岩波ホールまで歩く。「死者の書」 を見るためである。会場に入ると満席。折口信夫の人気なのか、この映画の評判のためなのか。正直なところ驚く。この物語の歴史的背景について、イントロで説明さ…
花粉の時期は車で通勤する。それでも辛さは変わらないのだが、気分の問題だろう。途中に赤と白の横じまの高い煙突が見える。余り気にかけていなかったが、先日何気なく見てみると、快晴を背景にして煙がまーっすぐ上に伸びていた。何ものにも囚われることな…
Ingres 展がルーブルで開かれていることを、いつものように Le Point で知る。ボードレールが近くに感じ、ピカソが抽象化する時に参考にしたという、« l'artiste français le plus "bizzare" » と紹介されているこの画家に一気に興味を覚える。時代としばし…
先日の記事の写真が、アニェス・ヴァルダの映画 「幸福」 の一場面のようだというコメントをさなえ様からいただいたのを機会に、その映画を見てみた。 始まってすぐに池の周りの景色が出てくるが、確かに私の写真と雰囲気が非常に良く似ている。私のいた場所…
先日聞いたバルバラとのデュエットがよかったジョルジュ・ムスタキを聞いてみる。最初なのでベストアルバムで。 彼は力なさそうに歌う。感情を込めることなく、無表情に。大声で主張することもない。声を抑えていると自分の思考過程をなぞるように確認しなが…
先日、車を運転中のこと。これまでの仕事をまとめるとすると、どのようなことになるのか、と問い掛けてみた。そうすると、恐ろしいことに若い時の自分の考えがさっぱり深まっていないことに気付く。これまで考えが深まらなかった一つの理由として、言葉の問…
昨日に続いて漢詩を写してみる。いずれもお酒に絡んでいるのはどういう訳だろうか。 ------------------------- 初 春 春来日漸長 春来たりて 日 漸(ようや)く長く 酔客喜年光 酔客(すいかく) 年光を喜ぶ 稍覚池亭好 稍(やや)覚ゆ 池亭の好(よ)きを …
月下独酌 李白 (744年) 窮愁千万端 窮愁 千万端 美酒三百杯 美酒 三百杯 愁多酒雖少 愁い多くして酒少なしと雖も 酒傾愁不来 酒傾ければ愁い来たらず 所以知酒聖 酒の聖なるを知る所以なり 酒酣心自開 酒酣(たけなわ)にして心自ずから開く 辞粟臥首陽 粟…
一昨日に 「昼と夜」 について書いたので何気なくネットサーフをしていたら、"Le Jour et la nuit" という映画が作られていたことを知る。アラン・ドロン Alain Delon やローレン・バコール Lauren Bacall が出ている1997年の映画である。しかもその監督がベ…
最新の LE POINT でトルーマン・カポーティ Truman Capote (1924–1984) についての映画 "Truman Capote" (version française) が昨日8日からフランスで公開されたことを知る (日本上陸は今秋のようです)。見ると2005年製作で、主演のフィリップ・シーモア…
昼と夜がある。天文学から見るとすぐに理解できる。普通はそれで終わる。しかし、なぜ昼と夜があるのか、と問い始めると一気に哲学の色を帯びてくる。それはこの宇宙は一体どうしてこういう創りになっているのか、という疑問に繋がるからだ。その根っこには…
NHKラジオに 「ラジオ深夜便」 という番組がある。夜遅くラジオをつけると流れてくる。夜中に高年齢者向けの番組があることは以前から知っていた。その番組に出会うと、いつもすぐに変えていたものである。しかし驚くべき変化が起こっているようだ。先日…
先日、D氏とレオ・フェレ (Léo Férre) について話をしている時に、いろいろな歌手の名前が出てきた。ジャック・ブレル (Jacques Brel)、セルジュ・ゲンズブール (Serge Gainsbourg)、バルバラ (Barbara)、ジョルジュ・ムスタキ (Georges Moustaki)、ジュリエ…
昨日の夜は昨年暮れに知り合いになったD&Cご夫妻と夕食に出た。3時間ほどたっぷりと食し、話に花が咲いた。何気ない話から、本質へ進む。 私はコントロールされることが好きではない。したがってコントロールするのもできるだけ避けてきた、というような…
花粉の影響で引き篭もりの日々である。今回のトリノオリンピックは全く目に入ってこなかった。今までにはなかったことで、どこかに変化が起こっているようだ。ただ日本の調子が悪いこと、最後に荒川静香さんが金メダルを取ったことは知っていた。という状況…
もう花粉全開である。目が痛く、開けられなくなっている。そんな中、ニセコのスキー場にオーストラリア人が大挙して押し寄せているという夜のニュースで、彼らがはしゃいでいる姿を見、地元の人が元気になっている姿を見て、目の痛みを少しだけ忘れることが…